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執筆者の写真Kiyo SANADA

1day トライアルキッチン体験のご紹介です。【後編】

更新日:2023年1月15日



前回の投稿に引き続き、トライアルキッチン体験の様子をご紹介してまいります。


7才の男の子O君には、食後のデザート作りを手伝ってもらいました。この日は冷凍のパイシートとリンゴをたっぷり使ったアップルパイを作りましたよ。


実はO君、お手伝いどころかサバの味噌煮を作ったり魚をさばいたこともあるそうです!

さすが包丁の扱いにも慣れていて、こちらも安心して見守ることができました。


そして、お料理の工程にとても興味があるようす。


切ったものを次にどうするのかな?

リンゴを炒めるとどうなるのかな?

パイシートはどう使うのかな?

どんな形で焼くのかな?


お手本の作業をじっと見つめるそのお顔からは、そんな彼の心の声が聞こえてくるようでした。


こちらがゆっくりと見せた動きやポイントを観察しながら、とても丁寧に取り組んでいる姿が印象的でした。





既にキッチン経験のあるO君には、複雑なことをするよりじっくり取り組めるお仕事をお願いしました。


アップルパイの中にいれるリンゴを、同じ厚みに揃えて薄~く切る作業です。

しかもリンゴ2個分。大変かな?と思いましたが、炒めるとかさが減るので多めに切ってもらいました。


こうした単調な作業は一見退屈そうに感じますが、同じ厚みに揃えて切るためには、しっかりと手元を見ながら同時に間隔を一定に保ち続けるという、高い集中力が必要です。


最初はゆっくりと確認しながらの動作でしたが、しだいにトントントン♪という包丁の音が気持ち良いリズムに整ってきて、気がついたら大量のリンゴのスライスが出来上がっていましたよ。


家事をする上で、「時短」で「効率よく」といったポイントはとても大切なのですが、今はまだ「焦らず」「丁寧に」じっくりと取り組むことを大切にしてもらいました。


よく、ご自身の経験から「この方が早いよ」とやり方を教えてしまうことってありませんか?でも、なるべくそこはぐっと我慢したいところ。


失敗も成功も自分なりにやってみてこそ!と考えています。



その次はリンゴをフライパンで炒めていきます。


3分たったら混ぜようね、と砂時計をセット。視覚的に時間を把握することができる砂時計は、こうした ''少し待つ'' ときの目安となるのでおススメですよ。




こどもに呼ばれてちょっと手が離せないときに、「少し待ってて!」と言うよりも、

「砂時計の砂が落ちたら教えてね」とスタートをお願いするのも良いですね。



さてさて、大量にあったリンゴスライスの山がどんどん減って、良い色に。

シナモンで香りをつけると、もうこの時点で美味しそう。


わあ~良い香り~!

早くパイシートに包んでみたい!


次の工程が待ちきれない、、、。



パイシートの使い方をお話ししながら、出来上がりサイズの好みも聞いてみました。


パイシートを半分に折るとこのぐらいになるよ。大きいパイにしたい?

4分の1に折るとこのぐらいになるよ。細長くしたい?


僕は大きいアップルパイがいいな~。

私は細長いアップルパイがいい。


こんなふうに、広げたパイシートをどのくらい使うかによって出来上がりの形が変わることもお話しながら、自分が食べたい大きさを作っていきました。



お料理やお菓子つくりには、2分の1や、4分の1といった算数の考え方が含まれているのも面白いですね。



O君は大きいアップルパイ。

Sさんは細長いアップルパイ。


実際の出来上がりは、最初の想像した大きさよりも少し膨らんでいましたが、サクッとしたパイのと食感と、リンゴだけの自然な甘さのバランスがちょうどよく、あっという間になくなりました!


途中、このままだとママたちの分無くなっちゃうかも、、、と心配していたら、最後の1個を小さくを切り分けてくれて「はいどうぞ!僕がつくったんだよ!」と残り福をいただきました。


うんっ確かに美味しい!!


ママたちが食べたのは少しでしたが、こどもたちの頑張りを思い返してなんとも味わい深いひと口をいただきましたよ。




O君、美味しいアップルパイをありがとう、ごちそうさまでした!

真剣に取り組んでいる姿がとても素敵なお2人でした。


Photo:2Doors / W80×D40×H60㎝ / Farrow&Ballエコペイント塗装


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