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執筆者の写真Kiyo SANADA

台所育児のきっかけは?スルーしがちな「ママは見ていて。ぼくできるよ!」



【 inspire kitchen 1Day体験レポート 】


ここ最近は、カフェやイベントスペース以外にもお友達同士で1DAYワークショップにご参加くださる方が増えています。ありがとうございます!


先日、子どもサイズの inspire kitchen を体験しにきてくれたのは、6才のK君とS君、4才のM君です。


娘と仲良しの男の子たちは‘’外で遊びたい!走り回りたい!‘’なお年頃なのですが、事前にママからどんなことをするのかを聞いてくれたのかな。


「これか~!早くキッチン使いたい!何からするの?どれ使うの?」と、とっても意欲的で、私にとっても、お子さまの年齢に合わせたレシピカードやサポートの仕方をアップデートできるとても貴重な体験となっています。



キッチンはさておき(あれ?)・・・とりあえずLEGO組み立て始める子供たち。(友達同士集まったらそうなりますよね~)


でも、「さて、そろそろ始めましょうか~」の一言でスイッチON!

わーい!と集まってくるキラキラした目が眩しいっ!



まずはフルーツを選びます。

それぞれ決めたら、次はキッチンの前に立ってみて、ちょうど良い高さを確認しましょう。


4才のM君→高さ60㎝

6才のN君&S君→高さ65㎝に調整しました。


この差は5㎝、たったそれだけだと思われるでしょうか?

でも、実際にその前に立ってみるとわかりますが、切ったり混ぜたり、といった腕や肩を使う動作をする時にはとても大切な要素なんです。


できるだけ子どもたちが作業に集中できるように、身長に合った力を使いやすい高さに調整ができること。それが使い捨てにならずに長く付き合えるポイントです。



キッチンの使い方、水の使い方、タンクに溜まった水の捨て方をレクチャーしたら、いよいよジャム作りスタート!


水止めの栓を使ってシンクに水を溜めたら、丁寧に一粒ずつ洗ってくれました。



今回大人気だったフルーツは、神奈川県産の苺です。


みんなが使いたい苺・・・。2パックを3人で分けられる?どうするかな~と見ていたら、それぞれの容器にひとつずつ入れて、見事に分けることができていました。


ところで、苺って爪でヘタを摘み取るにはコツとひねって引っ張る動きが要りますよね。


柔らかい苺だと優しく持たないと潰れてしまいます。ちょうど良い加減のコントロールが難しいのですが、もくもくと進めていくS君…集中していますね。



ご自宅で、既に包丁を使ったことがあるというK君には、包丁を渡す前にいくつかお約束をお伝えしてから始めてもらいました。


・包丁の置き場所を決めて、守る。(いろんなところにホイと置かない)

・切りたい物に、刃をあてる。(指を切らない)

・手元を見てゆっくり切る。(急ぐと指まで切ってしまうのでよそ見しない)


この、「肯定文(否定文)」に注目してみてください。


同じことを言っているのですが聞き手の印象が違うのと、否定文ではどうすればいいか?その方法が伝わりにくいことがありますね~。


【大事なこと】は、できるだけ肯定文で伝える。


すごく難しいけれど、これは子どもだけではなく大人同士であっても心がけたいな~と、日頃から訓練しようと思いますっ。



包丁を手にしたK君、さてどうやって切ろうかな?と、お助けして~のタイミングにはお母さまにお手本を見せてもらいます。


お手本を見せるときは、普段のスピードよりも(わざとらしいくらい)ゆっくりとゆっくりと、動作を区切るようにして見せてあげてくださいね。


((へえ~そうやって切るんだな。))

((よしっぼくの番だぞ~))


お隣からヒシヒシと感じる熱い視線。こんな心の声が聞こえてきそうですね!


お母さまのお手本にならって横に半分にしたら、種が見えて取りやすくなりました。


種が残っていても煮込んでいる時に取り除くことができますが、K君はこの段階で丁寧にピックしてくれました。


その時も、包丁の先でやってみたり指でつまんでみたりと、彼の頭の中ではどうしたらいいかな?あれはどうかな?とアイデアが浮かんで消えて・・・静かにスパーク!



さて、6才のS君は、包丁よりもスライサーを使ってみたい!と、ゆで卵用のスライサーを気に入ってくれたみたい。


このゆで卵用のスライサーは、包丁を怖がる未就学児さん向けに準備している道具ですが、集中して黙々と苺をスライスしていくS君を見ていたらそんなことどうでもいいな~!と思いました。


S君は、一度で何枚にもカットできるその瞬間や手に伝わる感触を繰り返し感じているようでした。



お次は、新しい道具やその使い方に興味深々な4才M君です。波型の切り口が楽しいウェーブカッターで苺を切ってくれました。


M君は「何かしたい!もっとお役目ちょうだい!」って気持ちが溢れていて、フルーツを切る以外にも洗い物や道具の準備を手伝ってくれましたね。


ジャムを煮込んでいる時も「オレのジャム食べてみて。」と、お母さまにひと匙分を届けたり・・・と、見ているこちらがほんわかした気持ちになりました~。お母さま、幸せですね~♪



切り終わった人から鍋で煮込む作業に移ります。


ガス火の点火にも全員が挑戦しました。


上手く点火しないとどんな音がするか?

どんな匂いがするかな?

この嫌な臭い、覚えていてね。

この臭いがしたらどこかでガスが漏れているってことだからすぐに大人に教えてね。


こうしたことも、本物体験だからこそ!

上手に点火させること以外にも、教えたいことがあるのです。



点火したらまず、炎の大きさを調整していきます。次に、鍋の柄を持つ手と、木杓子を持つ手を確認します。どちらか片方が宙ぶらりんだと、ふとした時に鍋やコンロに触れてしまうことがあるけれど、両手がふさがっていたらうっかり触ってしまう危険が減りますね。



あとは仕上げの甘さ調整~砂時計3分煮込む~甘さ調整~を繰り返して自分の好きな甘さに仕上げていきました。


その間にも、フルーツから甘い香りが漂ってきます。お友達同士、どんな感じになった?うわ~美味しいそうだね!僕のも見て~!と、試食が楽しみなお顔です。



ところで、ジャム作りに欠かせないレモン汁の働きをご存知でしょうか。


レモンに含まれるクエン酸には酸化を抑える働きがあり、仕上げに加えることで鮮やかな色のジャムになるのですよ。


・・・と、この説明を伝えてから、レモンを使う?使わない?は自由ですよね。


その結果、レモンありの苺ジャム(下の写真:左)と、レモンなしの苺ジャム(下写真:左から2番目)の違いを知ることができました。


もちろん味の違いもはっきり出ていて、なんだか化学の実験のようでしたね~。



実は、親子ワークショップといいながら親の出番はほとんどなく、子どもからSOSがあった時だけ。


あれこれ口を出してみても、集中している彼らの耳には届いておらず、無理に止めると「ママは見ていて。ぼくできるから!」と逆に諭されます。


なんでも自分でできるようになって欲しい~と願いながらも、子どもからの「自立したいアピール」をスルーしてしまうことってありますよね。道具や環境を整えることで、できれば10回のうち数回でも受け止めたいな~と、子どもサイズの本格的キッチン inspire kitchen を始めたこと、彼らの真剣な姿を見て思い返していました。



K君、S君、M君、おつかれさまでした。

仲良しお友達とのキッチン体験はいかがでしたか?


子どもたち同士は楽しかった時間を共有できるし、大人同士も子ども達の個性の違いをほほえましく感じられる、そんな体験となりました。


またいつでもあそびに来てね♪

美味しいジャムをありがとう。ごちそうさまでした!



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使用したキッチン

S君、M君



W85×D45×H60㎝ 


使用したキッチン

K君



W80×D40×H65㎝


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inspire kitchen を使ったイベントやワークショップは今後も開催してまいります。

また、自社のイベントに使いたい!というお声もいただいております。日数によってレンタルしておりますので、こちらからお申込みお問合せください。


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