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執筆者の写真Kiyo SANADA

GW親子ワークショップを開催しました。(Vol.3)

更新日:2023年1月15日



GWに開催した親子ワークショップの様子をお知らせします。



【2日目:5月5日、参加者:4才T君】


この日は端午の節句、こどもの日。

笑顔が素敵なT君と、1才になったばかりの妹さん&ご両親が参加してくださいました。


T君が選んだのは、ブドウとバナナです。「この後おばあちゃんの家にいって自分で作ったジャムをプレゼントするんだ~!」と、素敵な計画を教えてくれましたよ。


実は、ワークショップの事前確認の中で、お母さまからこんな質問をいただいていました。

「息子が、皮ごと食べられるブドウを持って行きたいと言っていますが、ジャムに適していますか?皮をむくのは大変かも?変更した方が良いですか?」


SANADA「ブドウの皮むき、大変だったね~!と、それも思い出になりそうですし、ご本人がやってみたいことをやってみるのも面白いと思いますよ~」


と、こちらの心配なんて何のその。マスクしながらもにこにこしながら取り組んでいる姿がとても印象的でした。


初めは、Roostさんにある魅力的なおもちゃを出し始めたT君。(自然なことですよね。)その中でも、「昆虫すごろく」が気に入って、せっせと並べ始めます。でも、ワークショップにも時間の限りがある(ようで無いようで・・・)ので、それはジャム作ってからね~とお母さまが声をかけたところ、どうしようか少し悩んでいる様子。


こういうシーンは子育てあるあるでしょうか。先のことを考える大人とは違い、子どもはやりたいことを優先したいし、お互いに目標が違うので区切りを付けさせるって難しいですよね。


私も、さあ食べよう!とお菓子の袋をあけたタイミングで、それは洗濯物干してから!なんて言われたら、えーーーん!いじけます・・・。


そこで、せっかくすごろくに興味があるなら!と、レシピの順番を当てるクイズにサイコロを使ってみましたよ。


サイコロを振って出た目に合わせて、1番、2番、3番、、、と紙を並べて、これからすることを説明すると、ジャム作りに興味を持ってくれたT君でした。(よかった~!)


1,2,3,4...と数字を描くのはまだ苦手というので、自分がわかるマークにしよう!となり、描いてくれたのが下の写真です。ネーミングがとっても、可愛かったのですよ♡


まる、たいよう、とおりぬけフープ、ボール・・・。ぜんぶ似ているけど、どれも違う。

そんな発想が、とてもイイ!!


さてさて、まずは大量のブドウに向き合うT君。


「これさ、一つ一つの皮をむいて、中身を出していこう。

たくさんあるから、もしもつかれちゃったな~という時は私を呼んでくれたら、

すぐ助けに来るからね~。」


と伝えて、まずは見守りました。


こういった瞬間、大人が先に「これは大変だから一緒にやるよ。」と手を出してしまうのは、なるべく控えたいところ。子どもなりのプライドがあります!やると決めたらやってみせる~!とばかりに、結構な長い時間、一人で真剣にむいていました。



ところで‘’皮ごと食べられるブドウ‘’って、意外と皮が薄くてすぐにちぎれてしまうんですね~。


緑と赤の色違いをそれぞれ試してみると、あれれ?赤はスルスル~とむけました。

どうしてだろう?赤と緑は皮の厚みが違うね、果肉の色も違うね、匂いは同じだね、、


そんな「同じ/違い」を観察しながら、どんどんブドウの山ができました。


一旦、T君の集中力が途切れたところで、「ぼく疲れちゃった・・・手伝ってください!」と、お助けコールいただきました!はい~喜んでお手伝いしますよ~と参加すると、次はお母さまにも声をかけ誘って、3人で黙々と取り組みました。


「できない自分を認めて、誰かに助けを求めること」・・・ちょっと大袈裟でしょうか。


でもこれは、20代頃の私の実体験です。当時の私は、自分一人でできることの限界がわからず積み重なる仕事をさばけないまま「手伝ってください」の一言が、なかなか言えませんでした。できないことを認めたくない気持ちがあったのだと思います。だからこそ、「自分でできない分を助けてもらうのは恥ずかしいことじゃないんだよ~」と、こどもにこそ伝えていけたらいいな、と思います。それに、仕事を振り分けることも大事なスキルですよね・・・。



次は、皮をむいたブドウをすり鉢で一粒ずつつぶしていきます。この作業も、転がらないようにブドウの中心に押し当てることが意外と難しいので、とても集中して取り組んでいました。


すり鉢に入れるのは5粒ずつと決めてつぶした後は、ジュースも大事にバットに移していきます。



さて、ブドウを全部つぶし終わったら、簡単に切れるバナナ!の、はずが・・・


バナナ1本を3等分に切った後、((・・・・・まだ切りたい。))そんな気持ちが芽生えた様子のT君、これでは大きいと、さらに半分に。これでも大きい、とさらにさらに半分に。


ついには、2㎜ほどの薄さに揃えて切り直していきました。。このときの包丁を扱う真剣な顔つき。丁寧な手の動き。ビデオにしておけばよかった、、、と思う程、顔つきがキラキラしていた瞬間でした。


ここまで約1時間半(!!)レシピ順でいうと①段階です。すすす、すごい集中力。。


あとは鍋で煮込んでいくだけなので、ここからスピードアップ~!とばかりに、お父さまも動員しながら仕上げていきます。



煮込むほどに、バナナの甘い香りがしてきました!

既にバナナの甘みがあるので、殆ど砂糖を入れなくてもOKでした。


そういえば引き出しに残ってたな、、、な存在(我が家だけですか?)のスティックシュガーは、1本3グラムほどの量なので即席ジャム作りにおススメです。少しずつ足していけば、あとちょっとだけ甘みが欲しい!の調整がとても簡単です。

(※長期保存をする場合は、フルーツの重さの60%ほどの砂糖を使います。)


鍋でコトコト煮込む間に砂時計をセット。鍋の番はお父さまにお願いして、T君は後片付けを始めます。水を溜めたシンクに使った道具を全部集めたら、へちまスポンジで洗っていきます。


最初はカチカチの状態が水を吸って柔らかくなるのも楽しい、プラスティックフリーのへちまスポンジは‘’こどもの頃からの当たり前‘’として、ぜひご家庭でお使いいただきたいアイテムです。お野菜の泥落としや、お風呂掃除にも使えますよ!


バットに広げて粗熱がとれたら、空き瓶につめて持ち帰りのお仕度です。

おばあちゃんが待ってる~と、大事そうにカバンにいれてくれました!



それにしても、ブドウ×バナナ、、、どんなお味なのでしょう?気になります!


後日お母さまに伺ったところ、「ブドウがいい感じに酸味があって、バナナなのに爽やかな仕上がりで家族にも大好評でした!」との嬉しい感想をいただきました。


この結果にRoostオーナーさんも興味深々。T君レシピから新しいメニューが生まれるかもしれませんね~。


また、

「息子の几帳面なところや繊細な性格が、料理ではプラスに働くんだと気づき、普段とは違った視点で見守ることができました。」

と、今回のWSを通して感じたことも教えてくださいました。





・自分の手を動かすこと。

・何かに集中できること。

・そのことで、誰かの役に立つ歓びを知ること。


今回のT君は、じっくり取り組んで出来上がったジャムを大好きなおばあちゃんへのお土産にしたいと、WSに参加してくれました。そして、持ち帰ったジャムを美味しいね~と家族みんなで食べる。きっとT君は照れながらも自信たっぷりの笑顔だったでしょうね!


こういった経験が、T君の中に静かに積み重ねられていく日々。彼の中で起きている気づきや挑戦する姿を、見落とさずに、大事に、そっと、見守ってあげたいです。


T君、新しい発見をありがとう!そして、WS後に予定がありながらもT君を急かすことなくお付き合いくださったご両親に、心から感謝いたします。


またどうぞ、いろんな味のジャムを作ってみてくださいね!


使用したキッチン

W85×D45×H55㎝ (※H5㎝の木製継ぎ脚を使用)


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